内祝いの由来と意味

内祝いの由来とそれが意味するものとは?

結婚や出産などの慶事の際に、贈り物をもらった人にお返しをするために贈るのが内祝いです。今では単なる作法の一つであると思われがちな内祝いですが、もともとはめでたい出来事があった場合に、自らの喜びの気持ちを他の人にも分け与えることで、一緒になってその出来事を喜んで祝ってもらうために何かしらの物を贈っていたという文化に由来するものです。そのため、もらった贈り物に対する返礼品ではなく、贈り物をもらったかどうかに関係なく、ともに喜びを分かち合いたい人に贈り物をしていたのが本来の内祝いの意味なのです。 元来そのような意味で贈られていた内祝いですが、時代の経過とともに徐々にその位置づけは変遷を遂げていきました。すなわち、かつては家族以外とも喜びを共にしたいという風潮が強かったのですが、それが次第に祝い事は家の中だけで行うという流れとなり、それに伴って自分から内祝いを贈るのではなく、贈り物をもらったら返礼品として内祝いを返すという文化が定着していったのです。そのため、本来の趣旨からすると、内祝いは誰に対して贈っても問題ないのですが、現代においては贈り物をもらってもいない人に贈ってしまうと、かえって相手を困らせる恐れがあるという点に注意する必要があります。

内祝いを選ぶ際の注意点

内祝いの本来の由来からすると、相手に喜んでもらえるのであれば、どういった品を贈っても問題はないはずですが、実際には内祝いについては様々な作法が存在しているため、それを無視して品物を選んでしまうと礼儀知らずであるとみなされかねません。その最たるものが、内祝いの金額で、一般的にはもらった贈り物の50パーセント程度の品物を返すことがマナーであるとされています。この比率は、自分の年齢や相手が目上か目下がどうかによっても若干異なりますが、そこから大きく外れた金額の品を内祝いとして選ぶことは非礼に当たるため、注意しなければなりません。

もっとも、必要以上に作法を気にしすぎて何を選べば良いか躊躇してしまうというのは、喜びを分かち合うという内祝いの本来の趣旨に反し本末転倒です。金額面さえ相場から大きくかけ離れていなければ、あとは相手が欲しがりそうなものを選べば基本的には問題ありません。どうしても何を選べば良いのか分からないということであれば、受け取った人が自分で選択できるカタログギフトを贈るというのも一つの手ですし、自分ひとりで考え込まずに両親や配偶者などの身近な家族や親族などに相談してみるのもよいでしょう。